麻痺した手のリハビリに
安心・安全なシステム
ベローズの断面積と供給圧力との積を超える力は発生しないため、過剰な力を発生できません。
逆に、余分な力が発生しないため、ロボット=機械でありながら本質的に安全なものとなっています。
自然な身体動作を妨げない
人の関節は便利なもので、回転の中心が一点というわけではありません。
そのため、関節を曲げると関節間の距離が変化します。
この影響を受けない構造とするため、柔軟な構造を持つ樹脂製のベローズ(蛇腹)を中核部品に採用しています。
関節の回転運動を自然なアシスト力で補助します。
過剰な負担をかけない
樹脂製のベローズと空気圧との組み合わせによる軽量で柔らかな運動装置、樹脂やステンレスによるフレーム、および布製のベルトにより作られているため、麻痺した手に過剰な負担はかけません。
脳梗塞、脳出血による麻痺した手のリハビリに
パワーアシストハンドは、安全で信頼性のある空気圧を使ったリハビリ補助装置です。
現在、日本では脳梗塞などの脳血管疾患の患者は130万人以上に達しており(平成20年の厚生労働省調査より)、年間医療費は1兆7,772億円にもなっています(平成24年度の厚生労働省まとめより)。
脳血管疾患になると、手足が麻痺(まひ)・拘縮(こうしゅく)する片麻痺(へんまひ)になってしまうことがあります。
手の麻痺・拘縮のリハビリテーション(リハビリ)には、手指をほぐすこと(手指のマッサージ)の継続が大事になってきます。
この片麻痺のリハビリ治療において、「回復期」リハビリ後の「維持期」リハビリの継続が、理学療法(PT)士や作業療法(OT)士、介護人の人員及び訓練時間の限度により、難しい状況にあります。患者個人でリハビリを継続すること
も困難なのが実情です。
この「維持期」のリハビリを継続するために、リハビリ補助機器:パワーアシストハンドを使用することができます。